【見学レポート】 新潟県動物愛護センターを訪れて



はじめに
先日、新潟県動物愛護センターを見学させていただきました。
このセンターは、県が運営する動物愛護施設で、平成24年4月1日に開設されました。
今回は、
✔ センターの現状を知ること
✔ 保護される動物たちの背景を学ぶこと
を目的に見学をさせていただきました。
センターの現状と変遷
センターが開設された12年前は、まだ知名度も低く、どんなに人懐っこい猫でも譲渡先が見つからず、助けられないことが多かったそうです。
当時は、保護された動物を引き取る人が少なく、スタッフの方々も**「助けてあげられなかった」**という辛い思いをされていたそうです。
しかし、現在では、
✔ 週末には1日40人ほどが訪問
✔ 年間約5000人が新しい家族を探しに来る
という状況になり、多くの猫たちが新しい家族のもとへと旅立っています。
センターが発表している統計データを見ても、保護された動物の数や譲渡率の変化がよくわかります。
保護される犬と猫の違い
新潟県内では、犬の保護はほとんどないそうです。
ごくまれに、
✅ 飼い主さんが亡くなり、引き取り手がいない犬
✅ 高齢の飼い主さんが世話を続けられなくなった犬
がセンターに保護される程度とのこと。
しかし、猫のほうは依然として保護数が多い状況が続いています。
特に、
❌ 多頭飼育崩壊
❌ 飼い主の死去や入院
による保護が目立ち、猫の引き取り件数はほぼ横ばいのままとのことでした。
譲渡の課題:後見人制度の現状
センターでは、猫を譲渡する際に、高齢の方には「後見人」を立てることを義務付けています。
これは、万が一飼い主さんが亡くなった場合に、後見人の方が猫の面倒を見られるようにするための仕組みです。
しかし、現状ではこの後見人契約には法的拘束力がないため、いざという時に
❌ 「実際には名前を書いただけで、そんなつもりはなかった」
❌ 「引き受ける予定だったが、引っ越し先で飼えなくなった」
などの理由で、猫がセンターに戻ってきてしまうケースもあるそうです。
センターのスタッフの方も、
🗣️ 「一度譲渡された猫が戻ってくるのは、本当に悲しいことです。」
とおっしゃっていました。
今後は、こうした問題を防ぐために、
✅ 定期的に後見人の意思確認を行う
✅ 後見人の変更が必要な場合、早めに手続きをサポートする
などの取り組みが求められると感じました。
センターの取り組みと明るいニュース
🐾 「ずっとのおうち」を見つけた猫たちの幸せ報告
センターには、新しい家族のもとで幸せに暮らす元保護猫たちの写真やメッセージが掲示されているコーナーがありました。
飼い主さんたちが送ってくれたメッセージには、
✨ 「毎日一緒に遊んでいます!」
✨ 「家族みんなのアイドルになりました!」
といった、愛情あふれる言葉がたくさん。
センターのスタッフの方も、
🗣️ 「こうした報告をもらえるのが、何よりもうれしいです。」
と話されていました。
また、センターでは、譲渡活動だけでなく、
✅ 初めてペットを飼う方向けのセミナー
✅ しつけ教室
✅ 小学生向けのふれあい教室
などの教育活動にも力を入れています。
こうした活動を通じて、「飼い主としての責任」や「動物との正しい関わり方」を学ぶ機会が増えていることを実感しました。
おわりに
センターのスタッフの方がおっしゃっていた、
🗣️ 「もしもの時が来てからでは遅いのです」
という言葉が、とても心に残りました。
✔ 飼い主が亡くなった時、ペットはどうなるのか?
✔ 高齢の方が動物を飼うとき、事前に準備できることは?
こうした問題を、飼い主自身が事前に考え、対策を講じることがとても大切です。
また、センターでは常に譲渡を行っており、
📢 「新潟県動物愛護センターは毎日が譲渡会!」
という言葉の通り、いつでも新しい家族を待っている動物たちがいます。
🐾 「動物を迎えたい」と思ったときには、ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
📌 新潟県動物愛護センター公式サイト
➡ [公式サイトリンク]
