TENをつくる人たち
TENは、一つの工房で完成する製品ではありません。
燕市とその周辺で受け継がれてきた技術と、
それぞれの分野の職人の手を経て、
ひとつのかたちになります。
それは、効率よりも、
大切な存在にふさわしい佇まいを選んだ結果です。
TENのかたちは、最初に一枚のスケッチから生まれました。
たまごのかたちをつくる
エンテック株式会社(新潟県燕市・昭和26年創業)
マシュマロホワイトの、真っ白なたまご部分。
この樹脂成形を担っているのが、
燕市で70年以上ものづくりを続けるエンテック株式会社です。
本来は、れんげや業務用食器など、
毎日の暮らしに寄り添う製品をつくる会社。
その「やさしい道具づくり」の感覚が、
TENの触れたときの安心感につながっています。
曲面に想いを刻む
株式会社アイマーク(新潟県燕市)
TENの最大の難所とも言えるのが、
たまご型の曲面への印刷です。
県外を含め、多くの印刷会社に相談しましたが、
この形への美しい印刷は、どこも難しいという答えでした。
最終的にたどり着いたのが、
地元・燕市の印刷会社アイマーク。
試行錯誤を重ね、ようやく実現した技術です。
※ 製法の詳細は非公開としています
木で包む、祈りのかたち
沖野彫刻(新潟県燕市)
ブラウンクーヘンは、杉の無垢材から削り出されています。
手がけるのは、社寺彫刻を専門とする彫刻士。
一本の木と向き合いながら、
一点一点、たまごの形に仕上げていきます。
祈りの場をつくってきた職人の手だからこそ、
TENの静かな佇まいが生まれました。
軽さとやさしさを宿す
株式会社イシモクコーポレーション(桐箪笥職人・燕市近郊)
マロンブラックに使われているのは、桐の木。
桐箪笥づくりで培われた技術により、
驚くほど軽く、湿気にも強い仕上がりになっています。
抱きしめたときに負担にならないこと。
長く、安心してそばに置けること。
そのための素材選びです。
それぞれの職人が、
それぞれの持ち場で、
「大切な存在のために」手を動かす。
それが、TENが
メイドインツバメである理由です。




